HDDのようにマウントして扱える点が便利
アタッシェケースは、暗号化時にファイルを圧縮するため、容量の大きなファイルや複数のフォルダを暗号化するのに時間と手間がかかってしまう。
大量のファイルを隠しておくなら「True Crypt」で作成できる暗号化仮想ドライブのほうが圧倒的に便利。暗号化仮想ドライブは1つのファイルとして出力され、True Crypt上でマウントしたときだけHDDやリムーバブルディスクとして認識される仕組み。
作成時に設定しておいた最大容量までならいくらでもファイルを格納することができ、アンマウントすればすぐにTrue Crypt以外の他のツールでは読み込めなくなる、再度暗号化する時間や手間も不要。USBメモリ上に暗号化ドライブファイルを作成しておき、必要なときだけマウントして使うのがいい。
インストールと日本語化
- ファイルを実行
True Cryptからダウンロードし解凍後、exeファイルをダブルクリック。セキュリティの警告メッセージが表示されるが「実行」をクリック。 - ライセンスに同意する
英文のライセンス契約書が表示される。「I accept and agree to be bound the licence therms」にチェックを入れ「Accept」をクリック。 - ウィザードはそのまま
続いてウィザードの選択画面が表示。特に変更せずに「Next」をクリック。 - インストール場所を指定
プログラムフォルダのインストール場所もそのままでいい。「Install」ボタンをクリックすると指定場所にプログラムがインストールされる。 - 日本語化ファイルを解凍
日本語化ファイルを解凍。展開したフォルダ内の「Language.ja.xml」をコピー。 - True Cryptフォルダへ
Program Filesフォルダ内のTrue Cryptがインストールされたフォルダを開き先ほどのファイルをペースト。 - 設定画面で日本語に
True Cryptを起動し、メニューの「Settings」から「Language」を選択。開いたダイアログで「日本語」を選択し「OK」をクリックすると日本語化される。
USBメモリ上に暗号化ドライブを作成する
True Cryptで作成できる暗号化ドライブの総容量は、HDDやUSBメモリの空き容量内であれば自由に設定が可能。1GBの暗号化ドライブファイルを作成した場合には、1GBまでであれば、ファイルやフォルダを格納することが可能。大容量のUSBメモリを用意すれば相当数のファイルを暗号化することが可能。さっそく暗号化ドライブファイルの作成手順を。
暗号化ドライブファイル作成方法
- True Cryptを起動
True Cryptを起動しドライブ一覧真下の「ボリューム作成」をクリック。 - ウィザード開始
ボリューム作成ウィザードが起動。「暗号化されたファイルコンテナ作成」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。 - ボリュームタイプの選択
ボリュームタイプはそのまま「True Crypt標準ボリューム」を選択。「次へ」をクリック。 - ボリュームの位置
暗号化ドライブファイルの出力場所を指定する。「ファイルの選択」ボタンをクリック。 - USBメモリ内を参照
フォルダやファイル名の指定ダイアログが開く。USBメモリ内を参照し、適当なファイル名を入力して「保存」をクリック。 - 指定後、次へ
ウィザード画面に戻ると、プルダウンメニューに先ほど指定した場所が表示。「次へ」をクリック。 - 暗号化オプションを選択
暗号化オプション画面では暗号化方式を選択。標準であるAESで問題ないので「次へ」をクリック。 - ドライブ容量を指定
暗号化ドライブファイルの総容量を指定する。入力欄に任意のサイズを入力後、「次へ」をクリック。 - パスワード指定
マウント時に暗号化を解除するためのパスワードを入力。安全性を考慮して20文字以上にする。 - フォーマート開始
「オプション」欄でファイルシステムをNTFSかFATかを選び、ウィンドウズ上でマウスをランダムに動かす。最後に「フォーマット」をクリック。 - 作成成功
少し待つと暗号化ドライブファイルが作成されたメッセージが表示される。USBメモリ内を確認しよう。
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